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2015年3月18日(水)〜31日(火)  伊勢型・文化講演会 安江 敏弘氏

伊勢型セミナー

1,200年の歴史を持つ伝統工芸品・伊勢型紙。
その精緻な技を極めた『神宿る手』を持つ、三名の人間国宝(重要無形文化財技術保持者)。

・六谷梅軒氏 【伊勢型紙彫刻:錐彫(きりぼり)】
・南部芳松氏 【伊勢型紙彫刻:突彫(つきぼり)】
・中村勇二郎氏 【伊勢型紙彫刻:道具彫(どうぐぼり)】

その技をして国宝と認定された彫刻の技の数々と、その型紙を使って染められる伊勢型小紋を、15才からこの道一筋である、染処古今 四代目・安江敏弘氏がエピソードを交えて講演してくださいました。

伊勢型の型紙技法

◆錐彫(きりぼり)
針の様に細い半円形の刃先の小刀を用い、丸い小さな孔を無数にあけて文様を作り出す。
当て場に両肘を固定して地紙に垂直に立て、小刀を回転させて孔を彫る。一見単純な文様であるが、彫りむらが目立つために、粒(皆目)の揃いが肝要である。最も高度な技術と修練を必要とする。

◆突彫(つきぼり)
細長い三日月型の小刀を用い、地紙を八枚重ねて傾斜のついた桐の一枚板に穴をあけた穴板の上に置き、垂直に突くようにして小刀を彫り進める。曲線や鋭角的に切り込みを彫ることができるので、絵画的な柄の型紙に用いられることが多い。

◆道具彫(どうぐぼり)
小刀の先が花・扇・菱などの形に作られているものを、突いて彫り抜く技法。
一枚の型紙に何種類もの道具を組み合わせることで、整然とした文様を彫りだす。道具を作ることが、この技法では重要な仕事であり、道具の出来栄えが作品に強く影響する。

伊勢型の染め技法

◆色糊作り
「色作り3年〜4年」といわれる。熟練の職人たちの長年の勘で色を作り出します。色糊はもち米と米ぬかから作らる。

◆型づけ
もみの木でつくられた7メートルの板の上に白生地を張る。こまべらを使い、型の上で糊をのばし送りの星を合わせ、後ずさるように型をつけていく。一反の型付けをするのに30〜60回この作業を繰り返す。

◆しごき染め
型付けをした反物に、染料の入った色糊を桜の木のへらでしごいて定着させて、地色を染めていく。

◆おがくず付け
しごき終えた反物の他の部分に色糊が移らないように、おがくずを付ける。

◆蒸し・水洗
約95度に保たれた蒸し箱で30分蒸す。蒸すことによって色糊の染料を生地に定着させる。蒸し終えたら反物を水洗いし、付着している糊と不要な染料を洗い流し脱水する。

◆乾燥・湯のし
脱水した生地を乾燥させ、蒸気でしわをとる。

◆はき合わせ・検品
湯のし後の生地に目を通し、はき合わせをする。染め上がりを均一にするために、面相筆や小刷毛で補正しながら検品。最終的にもう一度蒸して、湯のしに出して完成。一反染め上がるまでに1ヵ月、物によっては2ヵ月以上かかることもある。

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