彩・きもの通信

知識を深める

「製糸工場見学」 〜群馬県 碓氷・富岡地区〜

2013.05.21

目次

彩きもの大学では5月21日〜30日の期間、きものの原点である「生糸」について学ぶべく、群馬県は碓氷・富岡方面へ日帰りバス研修を行いました。世界遺産候補とされている「富岡製糸場」の見学など貴重な経験となりました。

養蚕農家 見学

養蚕農家・上原さん宅にて蚕が成長するまでの飼育施設を見学させていただきました。
推蚕期の蚕(かいこ)は非常に弱いため、清浄な環境で新鮮な桑の葉を与えられる養蚕所で人工飼育しなければなりません。

「養蚕台倉庫」
デンプンやビタミン類を含んだ新鮮な桑の葉を食べて健康に育ちます。蚕は人間のもとでしか生きられないことを本能で理解しており、手に乗せても噛まないそうです。蚕は人間のもとでしか生きられないことを本能で理解しており、手に乗せても噛まないそうです。「回転蔟(かいてんまぶし)」<br />蚕が上にのぼる習性を利用した繭箱。熟蚕は蔟に均一に分布します。「回転蔟(かいてんまぶし)」
蚕が上にのぼる習性を利用した繭箱。熟蚕は蔟に均一に分布します。

碓氷製糸農業協同組合 見学

全国の養蚕農家が生産する繭を生糸にしている、日本で唯一の組合製糸工場です。
日本の経済成長を支えた製糸業は、時代を超えて今も立派に操業しております。

「自動繰糸機」<br />日産自動車製。これにより生糸生産の自動化が急速に普及。「自動繰糸機」
日産自動車製。これにより生糸生産の自動化が急速に普及。「操糸」<br />数個の繭よりほぐれた糸を抱き合わせて一本の生糸にします。「操糸」
数個の繭よりほぐれた糸を抱き合わせて一本の生糸にします。「煮繭」<br />繭を煮て糸口を出す作業。繰糸の際に繭糸のほぐれをよくします。「煮繭」
繭を煮て糸口を出す作業。繰糸の際に繭糸のほぐれをよくします。「揚返し」<br />小枠より大枠に巻き取る作業。繰糸で生じた生糸のふしなどを除去します。「揚返し」
小枠より大枠に巻き取る作業。繰糸で生じた生糸のふしなどを除去します。高品質な生糸の完成。<br />国産の繭にこだわり続けて製品開発をしています。高品質な生糸の完成。
国産の繭にこだわり続けて製品開発をしています。「群馬オリジナル蚕品種」<br />特徴ある生糸を生産できる七種類のオリジナル蚕品種です。「群馬オリジナル蚕品種」
特徴ある生糸を生産できる七種類のオリジナル蚕品種です。

富岡製糸場 見学

日本初の機械製糸工場で、2012年に世界遺産に推薦されました。
建造物では「繰糸場」「東繭倉庫」「西繭倉庫」「ブリュナ館」「女工館」「検査人館」などが重要文化財指定となっています。

「東繭倉庫」<br />入口正面にそびえ立つ長さ100mを超す工場の歴史館です。「東繭倉庫」
入口正面にそびえ立つ長さ100mを超す工場の歴史館です。「木骨煉瓦造」<br />日本と西洋の建築技術を見事に融合しています。「木骨煉瓦造」
日本と西洋の建築技術を見事に融合しています。「繰糸場」<br />こちらも創業当時のまま、ほぼ完全に残されています。「繰糸場」
こちらも創業当時のまま、ほぼ完全に残されています。繰糸場は繭から生糸を取る作業が行われていた場所。芯柱がないので広範な作業スペースを確保できます。繰糸場は繭から生糸を取る作業が行われていた場所。芯柱がないので広範な作業スペースを確保できます。三角形のトラス構造は従来の日本にない建築工法。日光を取り入れるためガラス窓になっています。三角形のトラス構造は従来の日本にない建築工法。日光を取り入れるためガラス窓になっています。「ブリュナ館」<br />指導者であるフランス人のポール・ブリュナ氏が暮らしていた住居。「ブリュナ館」
指導者であるフランス人のポール・ブリュナ氏が暮らしていた住居。

「ときわ荘」 にて昼食

ときわ荘は、明治神宮宝物殿で知られる伝統建築の第一人者「大江国風建築塾」による設計です。
その伝統的な和風技術建築美が認められ、2008年に国の登録有形文化財に指定されました。
お昼は群馬の特産品こんにゃくを使った「こんにゃく会席」をいただきました。

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