彩きもの大学セミナーが有楽町朝日ホールにて行われました。このたびは服飾評論家、エッセイスト、またタレントとしてご活躍されている、市田ひろみ先生をお招きし「京の着倒れ」をテーマに講演を行っていただきました。
市田 ひろみ 先生
1932年大阪府出身。大卒後ヤンマーディーゼル入社、スカウトされ大映ニューフェイスとなり、女優としてご活動。その後美容師として仕事をしながら、「きもの教室」を開校。
1990年代にサントリー緑茶のCMキャラクターを務めたことをきっかけに、タレントとしても活動。現在は市田美容室の社長、大学講師、企業顧問としてご活躍されています。
2008年のG8洞爺湖サミットでは各国の首脳夫人の前で十二単の着装や書道などの日本文化の紹介をされるなどの大役を果たされました。『「京の着倒れ」とは、ぜいたく品を身にまとうことではありません。京都の人達は「始末をする」といって無駄なことはせず大事に使うことをします。いかにすればその場で引き立つ着方をできるか、「見せ方上手」なきものの着方をすることです。
周囲への配慮しながら、自らの存在を明らかにすることなんです。』
京都の料亭・旅館の女将さんでお客様に恥をかかせぬよう控えめなきものを着ます。それはお客様へのおもてなしでもあるんですよ。
―ご自身が出演したドラマ「京都迷宮案内」での経験談ヨリ。
目次
『生徒の皆さんは、縁あってきものという重要な日本文化の一端を担ってらっしゃる方々。その縁を大切にきもの文化を次世代に伝えていく皆様の役割はすばらしい ことですよ。』と市田先生。本日のご講演ありがとうございました。
時折冗談を交えたお話に会場内も和やかな雰囲気に。木村理事長より花束の贈呈。市田先生ありがとうございました。
本日のセミナーがきものとの接し方や日本文化を見つめ直す良い機会となったのではないでしょうか。
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