彩きもの大学セミナーが有楽町よみうりホールにて行われました。このたびはきもの研究家・森田空美先生をお招きしました。
きもののルーツから歴史、きもののコーディネートなどを中心に「私ときもの」と題して講演を行っていただきました。
森田 空美 先生
ープロフィールー
きもの研究家。東京・青山できもの教室を主宰。『和楽』『婦人画報』などで着付け、指導・監修に加え、テレビ、映画、CMなどのスタイリングも手がけてらっしゃいます。
森田さん自身のモダンな着こなしに憧れるファンも多く、講演会の依頼もこなしてらっしゃいます。
著書には「知的きもの入門」「知的きもの 新ルール」「きもの時間」など。『オトナの女性が現代的(モダン)に装い、洗練された コーディネートにするためには、騒々しくならないように色数を少なくするということが大切です。シンプルに無駄をそぎ落とすことで本当の美しさや、その人の心のありようまでもが着姿に表れてくると思うのです。自分の個性はきものだけでなく、草履やバッグも含め、トータルでバランスをとりながら作ることが大切です。
『きものを装うことで自分を演出しているということ、すなわち新しいきものとの出会いは新しいドラマのはじまりです。上質な素材には、語りかけてくる力があります。自分にはまだ早いかなと思うような着物でも、それにふさわしい自分になろうとする努力につながります。いい着物は、着る人を高めてくれます。日々の暮らしの中に美しさを求めるには努力を惜しまないことが重要です。』と森田先生。
本日の森田先生の装いは、ご自身のパーソナルカラーであるグレーの きものの装い。長野県産の※塩蔵(えんぞう)繭(まゆ)を用いた光沢のあるしなやかな風合い。森田先生ありがとうございました。
次世代にきもの文化やきもののすばらしさを伝えるべく、さらにオトナの女性の着姿に磨きを掛けたいですね。
会場前で記念写真。