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近年ではインターネットや通信講座、DVDなどを使って自宅でも手軽に着付けの方法が学べるようになりましたが、きもの教室には独学では得られないメリットが3つあります。
・講師から直接オーソドックスな着付けを習える
・小物の名称や扱い方を直接教えてもらえる
・所作やマナーを学ぶことができる
着物を普段あまり着る機会がなく慣れていない場合は、帯や紐をきつく締めすぎて苦しく感じたり、動いているうちに着崩れてしまったりすることも多々あります。きもの教室では、楽に、そしてきれいに着ることができる方法や着崩れたときの対処法も教えてもらえます。講師の美しい着こなしも、大いに参考になります。
また着物を着るには、帯や紐などの小物が必要となります。初めての方は名前や扱い方がわからないことも珍しくありません。自分で調べるのもひとつの方法ですが、実際に見ながら教えてもらう方が効率的に学べます。必要な知識が体系的に学べることも、きもの教室に通うメリットです。
着物を自分で着付けられるようになったら、お子さんの入学式や卒業式へ着物で出席しても良いでしょう。フォーマルスーツなどの洋服がほとんどの中、着物姿は目立つ存在です。注目が集まる分、所作や立ち居振る舞い、マナーには気を付ける必要があります。きもの教室ではTPOに応じた着物の選び方をはじめ、美しく見えるポイント、マナーなども学べます。自分の目的に応じたコースが設けられているスクールを選ぶことが大切です。
趣味で楽しんでいるうちに、もっと本格的に学びたいと思うこともあるでしょう。きもの教室には資格取得を目指すコースが設けられており、身に着けた知識・技術を仕事に活かすことも可能です。着付け師として働くのはもちろん、ホテルやブライダル業界で仕事をするにも有利になります。
資格が取得できることは、きもの教室に通う利点のひとつです。近年、着物を着る機会は減っているという印象がありますが、外国人観光客をターゲットにした着付けも人気があり、着付け師の需要は高いです。着付け師になるには特に資格が必要と言うわけではありませんが、持っている方が有利です。学んだことが技術の証明として残り、即戦力を求められる場所では資格があることを指標とする場合もあります。
着付けの資格には民間資格と国家資格の2種類があります。民間資格は認定する団体により着付け師や講師などさまざまな名称がありますが、特に優劣があるわけではありません。
民間資格はどれも達成度により、初級・中級・上級または5級から1級のようにレベルでそれぞれ分けられています。初級または3級程度は自分で着物が着られる程度、中級または2級は七五三や成人式、結婚式などでほかの人に着付けられるレベルです。趣味として学ぶ場合は、中級くらいまでが目安となります。
上級または1級ともなれば、きもの教室で教えることができ、教室を運営することもできます。上級を取得した後は、国家資格の取得を視野に入れる人もいます。
着付けの国家資格は着付け技能検定と呼ばれ、1級と2級があります。技能士を名乗るためには筆記や実技試験に合格する必要があります。受験資格を得るためには2級で2年、1級で5年以上の実務経験が必要です。試験に合格すれば技術が公的に認められたことになり、着付け技能士を名乗れるようになります。
着付けは年齢に関係なく何歳からでも始められます。40代からきもの教室に通い始める方も少なくありません。初めての方はもちろん、これまで自己流で着物を着ていた方もコツをつかめば目に見えて上達するので着物を着て外出したくなることも多いです。
成果を日常生活に活かせることも魅力の一つです。着物を着こなせるようになれば装いのバリエーションが増え、冠婚葬祭の行事にも役立ちます。着物は、洋服に比べ体型の変化をカバーしやすく、長く楽しむことが可能です。お祭りの季節などに、家族に着付けしてあげても喜ばれます。
着物に興味を持つ人は、茶道や生け花、歌舞伎など日本の伝統文化にも関心をもたれることが多いでしょう。着付けは茶道や生け花など、ほかのお稽古ごとの入口になっている点も見逃せません。着付けができるようになったのをきっかけに、茶道や生け花を始める人も多いようです。
また、きもの教室は、お互いに着付けを手伝いあうなど、生徒同士で交流が生まれやすい環境にあります。お出かけレッスンやイベントなど、着物を着る機会を提供しているきもの教室も多く、こうしたイベントへの参加をきっかけに、気の合う友人ができやすいこともメリットのひとつです。
きもの教室で着付けの技術を身に着け、所作やマナーを共に学ぶことで着物を着たときに自信をもって振る舞えるようになります。無料体験を行っている教室もあるので、まずは体験してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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