日本には、先人たちが残してくれた文化的財産が多くあります。その一つは「きもの」です。「きもの」は世界一の民族衣装です。西洋諸国の衣装とは一線を画し、一枚の布を直線に裁ち縫い合わせ身に纏うことによって初めて完成する「きもの」。平面では、季節を映し出す一枚の絵画のようです。
華と品を兼ね備え、時代の感覚をいち早く表現しながら、古くて最も新しい「きもの」。伝統に培われたその文化に親しみ、継承してゆくことを使命と感じ、日々、精進してまいります。
彩きもの学院 理事長 木村 智則
ゆったりと落ちついた気持ちになり、凛とした一本の心地よい緊張感を感じます。着つけを習うのなら彩きもの学院といわれるようにと、日本一の技術を目指して歩んで参りました。
初めてきものを習う方のための入門科は、きものとの出会いは新たな自分の発見になります。
基礎科・研究科・経営科へと進むにつれ、何げなく通り過ごしていた季節の移ろいに目がとまります。日々の暮らしの中でやわらかな絹に包まれたきものの装いは気持ちまでやさしく豊かにしてくれます。
彩きもの学院は、これからも美しい技術を追求し続けて参ります。
彩きもの学院 学院長 大月 淑子
大宮市宮町で当学院が呱呱の声を上げて、早いもので今年20年目に入りました。
上記を目標に19年やって参りました。振り返って考えてみるとどうでしょう! まだ修正、発展の余地があると言えます。
圧倒的なサービス精神で観客を魅了した歌舞伎界きってのエンターテイナー、中村勘三郎さんが昨年の暮れに他界しました。これから20年、30年と活躍を期待された役者です。でも彼の場合は57才という年齢でしたが、知る限りではすべてに全力投球、他人の2倍、3倍も太く怒涛のごとく突走しった人生でした。
普通一般の人は肉体的、精神的資質の一部しか活用していない、人間は限界よりずっと狭い範囲で生きているように思われます。勘三郎さんの肉体は魂そのもの、生きる事は走る事、品格も教養も体力もすべて併せて力があって、圧倒的なエネルギーが観客の心を動かす、それが感動を生みました。彼の生きた世界歌舞伎もきものも日本独自のものです。
私達は世界に誇る民族衣装、きものを材にした着付け教室に携わっております。きものには日本に文化が凝縮されています、きものを知る事は日本文化を理解することになります。そのきものを後世に伝えること、そしてりっぱな担い手になり、社会に貢献することが私達の目的です。
立派な職員になり自己の持つ能力や可能性を最大限に発揮し、勘三郎さんのような、圧倒的努力で生徒を魅了し、きものファンを作って参りましょう!生徒の皆さんにも技術と礼儀を弁えた立派な生徒になってもらいましょう!
日本一の生徒・日本一の職員・日本一の学院を目指す.
このテーマで30周年に向けて改めてスタートしましょう!
平成25年1月6日 木村 智則
花が自然を彩るように。
私達個々の装いが生活空間の彩りになるようにとの願いを、「彩」という名に託しました。
シンボルマーク(撫子)について
枕草子の中で「草の花はなでしこ・・・」と清少納言は言っています。
その優雅な風情がいかにも女性的であったことから、恋の花として平安の昔から多く歌に詠まれてきました。
可憐な姿の中に強さを秘めて美しく咲く「なでしこ」、そのような女性像を目指して、彩きもの学院のシンボルマークと致しました。
きものの伝統の継承を通して
新しい日本女性の生き方を
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