2020.02.18
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袖丈の長い、未婚の女性の第一礼装のきもの。袖丈の長さによって大振袖(三尺=1m14cmぐらい)、中振袖(二尺八寸=1m6cm)、小振袖(二尺二寸=83cmぐらい)がある。現在では、背の高さに合わせて長めに袖丈を決めることが多い。
振袖には手描友禅〔ゆうぜん〕の技法で四季の草花や鳥獣、風景などが描かれています。さらに、金箔や刺繍〔ししゅう〕を施したりと、品格を重んじた華美な柄付けになっています。
振袖が今のように未婚女性の着物となった事の1つに、江戸初期(約400年前)の踊り子の風俗が上げられます。これは、袖を振ると愛情を示す、袖に縋る〔すがる〕と哀れみを請う、などといったもので、それを未婚の娘達が真似をして大流行したため、振袖は未婚女性の着物という習慣が出来上がったと言われます。また、袖を振るという仕草から、厄払い・清めの儀式に通じるとも考えられていました。結婚式や成人の日などに振袖を着用するのは、人生の門出に身を清めるという意味を持つようです。
このように昔から振袖は人との縁・魂を呼び寄せ、厄払い・お清めに通じると考えられていました。
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