式典会場は、有数の立地と文化の花咲く、朝日新聞社のイベント大ホールである 「有楽町朝日ホール」
有楽町朝日ホールからは、昨年開校した 「銀座校」 を一望。
※右側の 「日本ジェネリック」 のビル
桜の便りが華を添えた心嬉しい春の良き日。「第42回認定証授与式」 が開催され、大勢の生徒が来場した。
目次
◆手漉き和紙
経営科卒業の認定証は、ユネスコ無形文化遺産に登録された “和紙の里 埼玉県小川町の手漉き和紙を使用。
※ユネスコ無形文化遺産に登録された和紙は全部で三つ。
・島根県浜田市の 「石州半紙(せきしゅうばんし)」
・岐阜県美濃市の 「本美濃紙(ほんみのし)」
・埼玉県小川町の 「細川紙(ほそかわし)」
上記の和紙は全て、原料は「楮(こうぞ)」のみを使用。伝統的な技法を用いて作られている。
◆無垢の一枚板 「木曽檜」
経営科卒業の看板は、大自然の清々しい香りが特徴の最高級の木曽檜を使用。
世界遺産に指定された法隆寺の五重塔にも木曽檜が使われている。
木目が細かく弾力性が高い。そしてゆがみや縮みが少ないため、高級な建材として “木材の王者” ともいわれている。
◆学院オリジナルの焼印
土佐の最高級の備長炭を使用。
一窯一窯の条件が異なるので、同じ炭は存在しない。土佐備長炭の生産者は、その日その時の状況を見極め、長年の経験を活かし、その窯に合う丁寧な作業をしているとのこと。
土佐備長炭を時間をかけてじっくり熱し、理事長が一つずつ心を込めて押印。
今回、認定証授与の対象者は461名。
努力が実る感動の式典である。
着付講師認定証を授与される、生徒一人一人の名前が呼ばれる。
生徒を見つめる講師の温かい眼差しが印象的であった。
「きものという趣味を通して仲間ができ、今を輝かせています。豊かなきものライフを祈念しております。」
「生徒の皆様、一歩一歩技術を身につけてください。共にきもの文化を守り、きものを広めてまいりましょう。」
「講師・スタッフの皆様、そして仲間達の頑張る姿に支えられ、ここまで続けてきました。」 大宮校:天沼 千栄子さん
彩きもの大学生による着付けの技術披露の場で、認定証授与式に欠かせないイベント。
また、授業で学んだコーディネートや帯結びなど、個性が引き立つ着方・おしゃれを楽しむ場としても好評である。
彩きもの大学は、経営科を卒業された方を対象に月2回の授業を行っており、現在は大学生として約500名の生徒が在籍。
授業では自分自身の美しい着方を追求するだけでなく、人に着せる技術を伸ばすために、外部からプロの着付け師を招くなど、技術の向上にも力を入れており、成人式の振袖や卒業式の女袴、七五三など実践の着付けにも活躍中。
そしてヘアーメイク、染織研修や講演会、歌舞伎や文楽鑑賞など多彩な授業で知識を深め、きものライフを楽しまれている。
認定を受けられた生徒へのお祝い。
6名の講師による技術披露。
技術:大宮校&新宿校
「振袖・寿」
技術:池袋校&千葉校
「振袖・重ね扇」
技術:横浜校&新宿校
「振袖・華文庫」
「振袖・華文庫」総レースを使った振袖に帯揚げ、帯〆のコーディネート。振袖のモデルは、彩きもの大学の生徒たち。
70名の彩きもの大学生による、きものショー「春色きものコレクション」
色合いや柄ゆきに春らしさを取り入れた・・・美しいコーディネートを紹介。
技術一手一手の難しさ、曲に合わせて舞う難しさ。皆で助け合い、励まし合い、努力してきた数ヶ月。
21名の心が一つになった、美しい着付け舞い。 ※曲 「いい日旅立ち / 山口百恵」
認定証授与式・デモンストレーションの最後を飾る、男袴の着つけ舞い。
5名が映し出す和の世界・・・力強く凛々しい着付け舞い。 ※吉田兄弟の三味線の音色にのせて
・関連項目