2014.05.24
そこかしこに咲き誇る紫陽花が目映い季節。
江戸時代より日本の経済・文化の中心として発展してきた歴史ある日本橋にて、「第21回彩染織美術館」が開催され、多くの生徒さんが来場され、日本文化に触れました。
会場には全国の名匠が勢揃い。
直接、職人の技術・情熱に触れることができる貴重な機会。きもの文化の奥深さを学ぶことができました。
目次
佐賀錦は江戸時代末期に肥前(佐賀県)鹿島藩鍋島家の深窓で創案作成され、鹿島鍋島家の女性達の苦心による創作であるといわれており、この佐賀錦の起源については、今から約190年前、鹿島鍋島家9代目藩主夫人柏岡の方が、たまたま病の床に伏せていたときに部屋の風雅な天井の網代組(あじろぐみ)の美に心を打たれ、これを日常生活に応用できないかと近侍の者に相談され、近習の並木某が苦心研究の末、観世縒(かんぜより)で網代を編み印篭(いんろう)を作り、なかなかに雅趣のあるものになったといわれております。
佐賀錦は絹糸、金箔や漆を張った和紙を使用した大変に贅沢な織物で、手織の佐賀錦は手で一段一段織り上げいくので、機械織りには見られない風合いと柔らかさがあります。その分、製作日数と手間がかかるので貴重なものとなっています。
今回、そんな佐賀錦の伝統に触れるべく、佐賀市佐賀錦振興協議会にご協力をいただき「手織り佐賀錦展」を特別開催しました。
熱心に体験する生徒さんの姿が印象的でした。
美しいモデルは生徒さん!作家や講師と記念の一枚。
会場に華を添えた「きものビューティー」を紹介します。