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1968年に日本人初のノーベル文学賞を受賞した川端康成【1899~1972】の受賞記念講演「美しい日本と私」で採り上げた和歌。〈雪月花〉に象徴される日本美の伝統で、川端が提示した五つの景物「花・時鳥(ほととぎす)・月・雪・紅葉」を楽しむ春の桜狩り(花見)や秋の紅葉狩りは江戸の頃から続く手軽な行楽として今も人気です。特に紅葉は(新緑・緑・黄・紅・無)と変化し、人生を色で表してくれる伝統的色彩、絵画、衣裳・意匠などに生かされています。屋内(美術館)や屋外(公園)で秋の色彩を堪能したいものです。
神無月(かんなづき) 出雲大社に各地の神様が出向くので神様が不在の月。出雲では神在(かみあり)月(つき)と呼ぶ。「無」は無いではなく「の」という意味で神無(の)月 初霜月・時雨月とも。
平安時代に発し、江戸の頃より、6月1日と10月1日に。太陽暦採用(明治五年)後は官庁 企業・学校が行うが空調設備の進化により少なく。着物は単衣から袷に。
東京市誕生。市役所が開設された。1952年(昭和27年)に制定。都営の公園、庭園、水族館、美術館などが無料。
朝夕の冷気が草の葉に凝(こ)る。山の木々の葉も色づき始める。昭和二年(1927)18世紀、仏で発生した(歌・踊り・寸劇の華やかなショー)レビューを欧米の劇場視察から帰国した岸田辰彌【1892- 1944】が制作「モン・パリ」として、初演した日。大階段やラインダンスの登場など、「宝塚歌劇スタイル」を確立した。
夜中に大気が冷え、草木に朝露が宿りはじめ、降りた露が白く光る。
何事も 過ぎてゆくもの 白露の日 稲畑汀子【1931~】
1964(昭和39)年、アジアで初のオリンピックが東京で開催。1966〜1999年は「体育の日」今年は祝日変更が多く十月の祝日は無いので要注意。
日本史上最高の俳諧師のひとりで、江戸から東北、北陸をめぐり岐阜の大垣まで旅して『おくのほそ道』他『野ざらし紀行』『笈の小文』を残した松尾芭蕉(1644~1694)の忌日。時雨の句をよく詠み「時雨忌」とも。時雨は初冬の一時期、風が強まり急に降り出し、数時間で止む雨。深川芭蕉記念館では開館40年を記念して、時雨忌全国俳句大会、記念講演や16日に「芭蕉ゆかりのまちあるき」が行われる。
初時雨 猿も小蓑を ほしげなり 古池や 蛙飛びこむ 水の音
1947年まで祭日。天皇がその年の新穀を伊勢神宮に奉納する祭。
18日 十八日 十三夜 栗名月「後の月見」
中秋の名月が中国伝来の行事に対し、十三夜は日本独自の行事。樋口一葉【1872~1896】の小説「十三夜」はこの日を舞台としている。
露が冷気により霜となって降り始める頃。
古代ケルト人が起源だが、現代はアメリカの民間行事として定着宗教的意味はほとんどなく「ジャック・オー・ランタン」かぼちゃ提灯を飾り、子供が仮装してお菓子をもらう風習が。
詞 秋元康【1958~】
曲 見岳章【1956~】
1989年1月11日(昭和天皇崩御の三日後)に発売。美空ひばり【1937~1989】生前最後のシングル作品。自伝「川の流れのように」の中の「今日の我に明日は勝つ」は、昭和と共に生き、歌い続けた不死鳥・美空ひばり自身が書き綴った生の言葉。女性初の国民栄誉賞受賞東京目黒青葉台の自宅が記念館として公開されている。
知らず知らず 歩いてきた
細く長いこの道
振り返れば 遥か遠く
故郷が見える
でこぼこ道や曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
ああ川の流れのようにゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ川の流れのようにとめどなく
空が黄昏(たそがれ)に染まるだけ
以下 略
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