目次
松尾芭蕉【1644~1694】
(訳)師走の月は白く澄みわたり、あの孔子の弟子「子路」の心にも似た真っ直ぐな想いのようだ。
子路【前543~前481】は孔子【前551~ 前479】が最も可愛がった弟子。単純・一本気・勇敢で孔子にずけずけと物を言うような清廉実直な存在、月の白さとの対比する技巧が光る句。芭蕉の生きた江戸時代初期は武士から庶民まで論語を学んでおり、子路は身近な存在だったようです。
与謝蕪村【1716~1784】
(訳)玲瓏と輝く月が冴える寒い夜、門のない小寺の上の澄み切った空が高く広がっている
江戸中期の人で画家の才能もあった与謝蕪村は、俳画(俳句を引き立てる為、句に添えられた絵)の創始者。その世界は美しく清々しく視線の動きが見え、幻想的な情景と写実的な言葉の対比に技巧を感じます。十二月の空にくっきりと置かれた「月」に心を洗われてみたいものです。
師走
師(僧)が読経で方々を走る月。忙しい暮れと結びつき、夜通し働かざるえない庶民の哀感を詠んだ句に、
「世に住まば 聞けと師走の 砧かな」 井原西鶴【1642~1693】
【二十四節気】さかんに雪が降り積もる頃、でも雪のピークはもう少し先。
ビートルズ【1962~1970】を結成し、20世紀・最大なアーティストとも言われたジョン・レノン【1940~1980】の忌日。前衛芸術家オノ・ヨーコ【1933~】と結婚後もソロでカリスマ的人気を誇った。代表曲『イマジン』は「すべての人が平和で暮らす様をイメージして」と人類愛や平和の歌として多くの人々に愛唱された。
今年、崩御したエリザベス女王【1926~2022】は、1997年の金婚式典で「この50年は世界にとって実に驚くべき50年でしたが・・もしもビートルズを聞くことがなかったら、私たちはどんなにつまらなかったことでしょう」と述べたと言われる。
皇居で文化勲章授与式。芸術庁主催の芸術祭が開催。
1941年のこの日、真珠湾攻撃で戦争が始まり、80年余りの時が経つ。。
近代小説家・夏目漱石【1867~1916】の忌日。江戸(近世)から明治(近代)に変わる慶応三年、東京新宿で生まれる。すぐ里子に出され、義父母の離婚で実家に 戻るが冷遇、長兄、次兄の死により夏目姓に戻るという出自が作品に影響を与えた。今日も通用する言文一致の現代書き言葉で、近代社会に潜む矛盾や懐疑に悩む知識人の命運を洞察し、その心理描写が漱石文学の神髄。「吾輩は猫である」が処女作。「坊ちゃん」「草枕」「こころ」等。
年神様を迎える為「煤払い」や門松の松を採りにゆく「松迎え」などを始める。
1702年(元禄15年)320年前、赤穂浪士の吉良邸打ち入りの日。史実を題材とした人形浄瑠璃・歌舞伎『忠臣蔵』は今も人気が高い。
【二十四節気】夜が一番長い。「冬至=湯治」「柚=融通」(柚子湯)に入りかぼちゃを食す。
イエス・キリストの降誕祭【西暦はこれによる】。今や国際的な行事に。
芭蕉【1644~1694】小林一茶【1763~1828】と並ぶ江戸俳諧の巨匠与謝蕪村【1716~1783】の忌日。 辞世「しら梅に 明る夜ばかりと なりにけり」
「漱石が来て 虚子が来て 大三十日」 子規【1867~1902】
12月の歌 『希望の歌~交響曲第九番~ 』
詞:詞 六ツ見純代/シラー
ベートーヴェンの第九をモチーフにした楽曲。藤澤ノリマサ【1983~】 の歌唱で2020年リリース。歌詞の「人それぞれ笑顔になれる場所がある。 そここそがその人にとっての特別な場所、先の見えないからこそ、そこを 大切にすることで幸せになれる。笑顔の先に希望という明るい未来が待っていると。 交響曲第九番は、1943年12月、卒業を繰り上げて出兵する学徒の壮行会で演奏、 戦後は生還学生たちが亡くなった仲間の追悼の為に演奏したことから定着したという説もある。
歌いたい 笑顔のためなら
届けたい どんなときも
目と目があって 交わす微笑み
手と手をつなぎ 一緒に歩こう
あなたが笑顔でいられるように
みんなが笑顔でいられるように
明日につながる希望をのせて
エガオノチカラで世界照らそう
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