3月24日(日)彩きもの大学の生徒へ向けたきものセミナーが、有楽町朝日ホールにて行われました。今回は、きもの研究家(西陣和装学院の学長)である毛利ゆき子先生を講師にお招きし、「舞妓」の衣裳のお化粧・着付け・歴史や風習について実演を交えてご講演いただきました。
講師–きもの研究家
毛利 ゆき子 先生
― プロフィール ―
西陣和装学院学院長、きもの研究家。
京都生まれの京都育ち、幼少より伝統文化、伝統芸能に興味を持ち、その勉学に励む。ことに和装文化に憧れ、研究と実績を積む。
平安装束、歌舞伎衣装等伝統文化研究家として日本の伝統文化を紹介する傍ら、早稲田大学、京都女子大学、京都工芸繊維大学において公開講座講師を務める。
パリ、サンフランシスコ、シンガポールなど世界各地できものショーや十二単の衣紋を紹介、現在もテレビ・ラジオ・雑誌などで「和の心」を発信続けている。
1.舞妓の歴史
(京都の花街の情況・人数等)
2.お化粧
3.着つけ
4.髪型・衣裳・お化粧等説明
5.舞妓さんの1日
◎1年の行事
1月 始業式
4月 踊:都をどり、鴨川をどり、北野をどり、京をどり、 園をどり
6月 5ケ街合同おどりの会
8月 園 8/1 ハッサク挨拶まわり
10月 秋のおどり
12月 12/13 ことはじめ
舞妓さんが身に着けるかんざしを、各月に応じて12ケ展示いたしました。かんざしのほか、きもの・帯も展示いたしました。
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-舞妓-
西鶴の“好色一代女”にて「江戸時代中期の万治のころ、駿河国あべ川のほとりから出た洒楽という人が京へ上り、風流の舞曲をくふうして人に教え芸を広めたところ、少女たちが大勢習い、その芸を大名など身分が高い人たちにみせ、うたったり踊ったり酒席のとりなしもするようになったのが舞妓である」と書かれています。
舞妓は、あらゆる教養を身に着けその知識を客の前でひけらかさない、ひかえめな所が魅力の一つですが、その美しい髪飾りと金銀糸をふんだんにつかった豪華絢爛な西陣織の帯、そして愛らしい音のコッポリをはいた、あでやかな姿は実に美しいものです。
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彩きもの大学は、経営科を卒業された方を対象に月2回の授業を行っており、現在は大学生として
約600名の生徒が在籍しています。
授業では自分自身の美しい着方を追求するだけでなく、人に着せる技術を伸ばすために、外部から
プロの着付け師を招くなど、技術の向上にも力を入れており、成人式の振袖や卒業式の女袴、
七五三など実践の着付けにも活躍中。そしてヘアーメイク、染織研修や講演会、歌舞伎や文楽鑑賞など
多彩な授業で知識を深め、きものライフを楽しまれています。
・関連項目
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