彩・きもの通信

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彩の歳時記 令和8年2月

公開日:2026.01.31

初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き蘭は珮後の香を薫す

「初春のよい月、空気は澄み風は穏やかで、梅は鏡の前の美人が白粉で装うように花開き、蘭は衣に纏う香のように薫らせる。


太宰府の大友旅人【665-731】の邸宅にて、七三〇年に開かれた「梅花の宴」で詠まれた三十二首の序文で「令和」の典拠。春の訪れを告げる「梅」を題した宴での人々の慶びの情景、.人生への思いが綴られ「梅花観賞文化」の源流といわれます。

梅の日本伝来は、三世紀末頃で、日本の文献に現れるのは漢詩集『懐風藻』(751年)『万葉集』に三十二首。梅は花の美しさだけでなく、「梅はその日の難逃れ」の諺は、その殺菌作用や疲労回復効果に由来。自然で身近な梅を感じに観梅の宴(梅まつり)が催される「湯島天神羽根木公園亀戸天神社向島百花園など名所を訪ねるのも。

月の暦
3日 節分

暦では立春が新年の始めなので節分は大晦日。その為、年越行事の豆まき〔豆は魔(ま)滅(め)に通じる魔除けの行事が行われる。関東では浅草寺 成田山新勝寺大國魂神社・川崎大師・池上本門寺が有名で力士や芸能人が豆をまき、熱気に包まれる。節分の夜、恵方(今年は南南東)を向いて無言で巻寿司を丸かじりして福を呼び込む習わしが江戸時代に大阪の商家で始まった。商売繁盛や無病息災を願う食文化。


4日  立春(りっしゅん)【二十四節気】

春立つ日。昔は正月一日。以降の初めて吹く南風は「春一番」

この日に左右対称の「立春大吉」と書いた紙を貼ると厄除け招福の効果があると。



10日 観劇の日 

1911年(明治44年)に帝国劇場(日本初の洋風劇場)が完成した日。帝国劇場は2025年に閉館し、2030年、国際ビルと一体化「丸の内3-1プロジェクト」として開業予定。

11日 建国記念の日

国民の祝日 「戦前の「紀元節神武天皇が即位したとされるBC660年2月11

がGHQによって廃止された後、国民の声を受けて復活、具体的には、初代天皇の神武天皇の即位日。「記念の日」なのは、建国とは関係なく、単に建国を記念する日である事から。



14日 バレンタインデー

三世紀 皇帝がローマ軍兵士の結婚を禁じる中、聖バレンタインは相思相愛の結婚を取り計らい、皇帝の逆鱗に触れ、斬首された日。キリスト教の祝日がカップルの愛の誓いの日にチョコレートの習慣は日本独自で菓子会社の販促イベント。


19日 雨水(う すい)【二十四節気】

降る雪は雨に変わり、積もった雪や張った氷は解出す。




23日 天皇誕生日

国民の祝日 1960年(昭和35年) 今上天皇陛下が生誕された日。2019(令和元)年5月1日即位。徳仁殿下は第126代天皇。皇后・雅子様【1963-】皇女・内親王愛子様【2001-】の三人家族での皇居生活が微笑ましく報道されている



25日 道真忌

平安時代の学者・漢詩人、菅原道真(すがわらのみちざね)【845~903】の忌日。忠臣として名高く、宇多天皇・醍醐天皇に重用されるが、藤原氏等の陰謀により大宰府に左遷、その地で没した。主の左遷を悲しみ、九州大宰府まで飛んで行った「飛梅伝説」「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」の歌は有名。没後の天変地異は道真の祟りとされ、怨霊雷神と結びつき火雷天神として京都北野天満宮に祀られた。梅苑が 公開され1500本のの間を縫うように散策路が延びる梅花祭を開催。



2月の歌  

春よ、来い

1994年   詞.曲 松任谷由美【1954-】

「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」などの脚本家、橋田寿賀子【1925-2021】の自伝的NHK朝ドラの主題歌。安田成美主演の一部に一番が中田喜子主演の第二部には二番が流された。音楽と国語の教科書に掲載。歌詞の一部は文語体。最後のサビは、童謡「春よ来い」の一節がコーラスに。CMソングに多用、松任谷由美のシングル盤としては『真夏の夜の夢』『Hello, my friend』東日本大震災の被災地支援のため、「(みんなの)春よ、来い」プロジェクトを行った。2011年の『第62回紅白歌合戦』に「(みんなの)春よ、来い)」で出場。

淡き光立つ 俄雨 いとし面影の沈丁花
溢るる涙の蕾から ひとつ ひとつ香り始める
それは それは 空を越えて
やがて やがて 迎えに来る 春よ 遠き春よ
瞼閉じればそこに
愛をくれし君の なつかしき声がする


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