「雪中に糸となし、雪中に織り、雪水に晒き雪上に晒き雪上に晒す。雪ありて縮あり、
されど越後縮は雪と人と気力相半ばして名産の名あり。魚沼郡の雪は縮の親というべし。」
江戸時代の文人・鈴木牧之の著書「北越雪譜」の中に記されているこの越後縮が今日の越後上布であり、
昔ながらの技術を現在に伝承保存しており、その技術は昭和30年5月に国の重要無形文化財に指定されております。
目次
・創業80年以上の歴史を持つ「酒井織物」。南魚沼氏にある機屋9件の中で、全ての工程を一挙に担うのはこの「酒井織物」だけです。
【精錬】
表層を覆っているセリシンや爽雑物を取り除く作業です。これにより生糸が特有の感触と輝かしい光沢を持ちます。
【柄付】
糸を束ね、図案を元に柄となる部分に綿糸をくくりつけて防染します。
【図案設計】
生地の縮みも計算の上で設計しなければいけない根気のいる作業です。
【高機】
出来上がった糸の経糸を織機に通し、織っていきます。織り上がりまで約10日間、複雑なものだと2〜3週間かかるとのことです。
三十以上もの細かな工程を経て完成される至高の一品『塩沢紬』。それらの一工程もないがしろにできません。
江戸時代の文人・鈴木牧之の著書「北越雪譜」の中にある記述「越後縮」が今日の越後上布。
麻織物・越後上布の糸を作る作業。苧麻(ちょま)と呼ばれる植物繊維を手で裂いて結び、糸を形成します。経糸を機に掛け腰当てで張力を加減し、足首にかけた紐を引いて交差させ緯糸を打ち込みます。
1日頑張っても10cmほどの進捗が精一杯だそうです。
1年経っても完成には至らないとても根気のいる作業です。
魚沼地方の早春の風物詩ともいえる光景。これは日光を浴びた雪が溶けるとき、
オゾンが発生して食物性繊維を漂白する働きを利用したものです。
お腹が空いたら地元の名産品を食べましょう♪
ふのりという海草を使用した、コシの強さと舌触りの良さが特徴の「へぎそば」。
そのへぎそばを扱う「田畑屋」で昼食。
もとは「へぎ(片木)」と呼ばれる器に載せて供されることからこの名が付いたといわれています。
・関連項目