彩・きもの通信

知識を深める

塩沢紬日帰り研修 / 新潟県・南魚沼市

2017.03.06

塩沢地方の織物の歴史は1200年以上前の奈良時代まで遡ります。東大寺の「正倉院」にこの地方で織られた織物が「庸布(税の対象物)」として収められていました。今回新潟県南魚沼市に行き、多くの職人の技と根気、忍耐によって培われた技術と文化を目の当たりにしました。

機屋見学〜酒井織物〜

創立80年以上の歴史を持つ「酒井織物」。素材の持つ風合いを損なわない
為に、手織りはもちろんのこと、大半の工程を手仕事で行っております。
精練(表層を覆っているセリシンや爽雑物を取り除く)を行う事により、生糸が特有の感触と輝かしい光沢を持ちます。精練(表層を覆っているセリシンや爽雑物を取り除く)を行う事により、生糸が特有の感触と輝かしい光沢を持ちます。完成された設計図を説明されています。<br />絣模様のデザインを決める為に必要な作業です。細かく複雑な模様の為、忍耐力が求められます。完成された設計図を説明されています。
絣模様のデザインを決める為に必要な作業です。細かく複雑な模様の為、忍耐力が求められます。手延べの作業風景。<br />本塩沢用の絹糸を機械・道具を<br />使わずに丁寧に延ばしていきます。手延べの作業風景。
本塩沢用の絹糸を機械・道具を
使わずに丁寧に延ばしていきます。高機による作業風景。<br />出来上がった糸の経糸を織機に通し、織っていきます。<br />高機による作業風景。
出来上がった糸の経糸を織機に通し、織っていきます。
図案の設計製図から始まり、絣作り、整経、手織り、湯揉み等、三十数工程を経て塩沢紬は完成されます。それらの一工程もないがしろにできません。図案の設計製図から始まり、絣作り、整経、手織り、湯揉み等、三十数工程を経て塩沢紬は完成されます。それらの一工程もないがしろにできません。

100日講習

「苧績み(おうみ)」<br />水に浸してやわらかくした「苧麻」を爪で細く裂いて、撚りながら糸にします。「苧績み(おうみ)」
水に浸してやわらかくした「苧麻」を爪で細く裂いて、撚りながら糸にします。「地機(じばた)」という手機の一種を用います。縦糸を腰に掛け、腰当で張力を加減し、足首にかけた紐を引いて交差させ緯糸を打ち込みます。「地機(じばた)」という手機の一種を用います。縦糸を腰に掛け、腰当で張力を加減し、足首にかけた紐を引いて交差させ緯糸を打ち込みます。塩沢織物工業協同組合にて。<br />越後上布の製造過程を図を交えて丁寧に説明して頂きました。塩沢織物工業協同組合にて。
越後上布の製造過程を図を交えて丁寧に説明して頂きました。

雪晒し

南魚沼地方早春の風物詩で、塩沢紬を作る上でなくてはならない作業です。お日様の光により雪が溶け、その際に発生する
「オゾン」がかすりの色汚れや使用して出来た黄ばみを漂泊する働きを持っています。科学技術が発達していない古来より、先人が編み出した知恵の結晶です。

昼食〜田畑屋〜

本格純日本そば店の「田畑屋」でへぎそばを堪能!ふのりという海草を使用した、コシの強さと舌触りの良さが特徴の「へぎそば」。もとは「へぎ(片木)」と呼ばれる器に載せて供されることからこの名が付いたといわれています。

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