2022.05.01
目次
●第1回 『日本の伝統美を楽しもう』>>結婚後、子育てや家事に専念していましたが、 下の子が中学生になったのをきっかけに学院に通い始めました。初めは着付師になれればと考えていましたが、素晴らしい先生や仲間たちと出会い、どんどん楽しくなって…。そのうち、「着付師には後からでもなれるから講師をやってみない?」と背中を押され、指導者の道へ。私の”本気度”が家族にも伝わり、 主人も協力してくれるようになりました。
校長になってから、60才の時に主人が他界。 私も63才でがんを患い、もう復帰できないんじゃないかと落ち込んだ時期もありましたが、 仲間に励まされ、スタッフに支えられ、こうして仕事を続けることができています。1人で愛犬と暮らす今、仲間や居場所があるというのは本当に幸せなこと。だから生徒さんにも、技術を学ぶだけでなく、きものを通して良い仲間をつくってほしいと思っています。
各校の校長で毎月開催している勉強会では、 きものの新しいアレンジや、生徒たちと出かける場所などアイデアを出し合っているんですよ。常に新しいことに挑戦し、ワクワクすることを生徒さんに伝えながら、生涯勉強していくつもりでこれからも楽しんでいきたいです。
⇧月刊Kacce2022年4月号〜6月号に掲載した記事を再編集版したものです。各月号には掲載のない春山校長の貴重なお写真が掲載されております。
春山 一恵(はるやま・かずえ)
彩きもの学院池袋校校長。
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