2022年5月27日「東武朝日新聞」に、前号に引き続き大宮校・阿部校長へのインタビューが掲載されました。
若返りの秘訣は常に発見がある日常にあった
今では自宅の一部屋が着物部屋になっているほど、日常の中に着 物がある生活を送る。 ちょっとしたお出かけも着物を選ぶ。「着物なら流行のある洋服のように迷わずに済むし、 リラックス出来るから」と阿部さん。着物の素材は紬が好み。気取らずに着こなせて、 生地の風合いも良く気持ちもシャキッとする という。慣れると15分位で着ることが出来るようになるそうだが、 着方次第で佇まいに大きな差が出るのも着物の奥の深さ。着付け教室で習った人とそうでない人の着こなしは一目瞭然だが、着付け教室でも技術や流儀は様々。
生徒からこんな体験談を聞いたこともあった。着物姿で呉服店を訪れた時、店主から「結麗な衿元だね。その衿は彩きもの学院さんでしょ」と声をかけられたという。呉服界のプロたちにも彩きもの学院の技術力は一目置かれる存在だ。「着付けの勉強に終りはありません。教えることに喜びを感じつつ、生徒から教わることも沢山あって皆さんからパワーをもら っている感じです。ここに来て成長した気がします。あの時、学院の門をたたかなかったら、普通の主婦以下だったでしょうね」。
着物の魅力を知り、好きな仕事として続けているからこそ、元気でいら れる。阿部さんにとって年齢を重ねても続けられる着付けの世界はまさに天職なのだろう。 「着物のある生活の素晴らしさを教えてくれた学院には本当に感謝ですね」。生徒から校長へと階段を登ってきた阿部さんの人生は、着物とのかかわりをきっかけに豊かさを増し輝き続ける。
《最終回》
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阿部 幹子(アベ・ミキコ)
彩きもの学院大宮校校長。
関連項目
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