2023年2月10日「東武朝日新聞」に、前回に引き続き大宮校・酒井講師へのインタビューが掲載されました。
着物には人生を輝かせる魔力が宿る
年齢を重ねてくると、習い事を続けることに悩む方もいる。酒井さんの教室で、最近こんな嬉しいエピソードがあった。60歳代と70歳代の生徒から、夫の介護や健康に自信がないからと退会を考えたものの、思い直して時間を作ってやれるところまで通い続けたいと。
新幹線で通学している生徒もいる。「これまで仕事で好きな事が出来なかったので、これからは好きな事をしたい」という理由からだ。 着物には年齢に関係なく多くの女性の心を引き付けるチカラがある。
酒井さんはプライベートでも周囲から着付けの先生として親しまれている。そんな関係で、結婚式、喜寿、お葬式等々の冠婚葬祭で、家族、親戚一同や近隣住民からお祝いや仏事で着付けを頼まれることも多い。
「近所付合いが希薄になってしまった昨今、着物を教えていることで人との交流の輪が広がった」 と酒井さん。着物を着ることで見られているという意識も強くなり、所作も意識するようになった。見知らぬ人から声をかけられる機会も増えた。「どちらで着付けをやっているのですか・・・」。「はい、彩きもの学院です!」と。仕事をしている同世代の友人と話しをする度に「好きな着物の仕事に携われて良かった」と実感する。 仕事と割り切って働いている友人が多いからだ。
「着物には奥の深い魅力が詰まっています。これからも、その魅力いっぱいの世界を多くの人に伝えていきたいんですね」と酒井さんは目を輝かせる。(終)
酒井 富美子(大宮校講師)(サカイ・フミコ)
彩きもの学院大宮校講師。
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