2023.06.17
2023年6月23日「東武朝日新聞」に、「第30回彩染織美術館」の取材記事が掲載されました。
沖縄の風土と文化が育んだ、
美しい染め物「琉球紅型」が一堂に
~第30回彩染織美術館が日本橋で開催~
埼玉・東京など首都圏8か所で着付け教室を運営する彩きもの学院が、6月7日~10日まで、東京・日本橋で彩染織美術館を開催した。会場では創立30周年記念となる織物の展示・販売会と特別展示「琉球紅型 城間栄順 米寿記念展」が催され、大勢の生徒や関係者で賑わった。
「琉球紅型 (りゅうきゅうびんがた)」は琉球王朝の交易文化の繁栄と共に技法や模様が確立した貴重な交易品であった。琉球王府の庇護のもと、婦人の礼装や神事の装束として永く重宝され、当代随一の絵師や彫師が下絵や型紙を分担した。こうして出来上がった華麗な紅型の衣裳は、王族をはじめ士族の女性によって着用されてきたが、王政が解体されると庇護下にあった紅型も衰退の一途をたどる。
しかし、第二次世界大戦後、沖縄の復興と共に再興していく。その復興に尽力されてきたのが王朝時代から紅型三宗家として続く城間家。今回は城間家第15代の栄順氏の米寿記念と銘打って展示されたもの。現在では沖縄県の無形文化財、国の伝産品に指定され、色鮮やかに戦後の復興を果たした琉球紅型は長い歴史の中で、今なおその独特な美しさ・華やかさで人々を魅了し続けている。会場では美しい染め物の数々に、来場者は熱心に見入っていた。
着付けの技術指導で定評のある彩きもの学院では、様々な場面で日本の伝統工芸を鑑賞する機会を設けていることでも知られている。
問合せ/048-643-7300
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