2024年3月22日「東武朝日新聞」に、前回に引き続き松戸校・中村講師へのインタビューが掲載されました。
人生を楽しめる着付けに感謝
今年で70歳になる中村さん。多忙な生活の中でも、学院の授業があることとが日常のモチベーションにもなっている。「家庭内の生活だけでは、視野も狭くなるし、気持ちも落ち込んでいたでしょうね」。学院の門を叩かないでいたら今ほど充実してはいなかっただろうと振り返る。技術の習得にとどまらず、彩染織美術館や彩の市、塩沢や結城への日帰り旅行など、いろいろな染や織に直接触れる経験も魅力と感じている。「気持ちを解放してくれる学院はありがたい存在でした」。最初は自分が楽しみながら上達すれば満足だったけど、講師という立場になったからには着物のファンを少しでも増やしていきたいと語る。昨今は海外の方が着物やいけばなに強い関心をもつ時代になった。着付けは世界に誇れる日本独自の伝統文化であると指摘する。
一人でも多くの人に着物の魅力を知ってもらいたいということが中村さんの願いだ。着物で外出すると必ずといってよいほど声をかけられる。
小学生から、無邪気なかわいらしい声で「きれいですね」なんて言われると、うれしくて目がほころんでしまうという。「着物は洋服と違って自信が持てるというか、身にまとうだけでモチベーションがあがるんですね」。今は人生を二度味わっている気分だという中村さん。 自分が楽しむためのものから、多くの人と着物文化の素晴らしさを共有し、一緒に楽しみたいという思いが第二の人生を謳歌しはじめた中村さんの原動力となっているのであろう。
中村 玉枝(松戸校講師)(ナカムラ・タマエ)
彩きもの学院・松戸校所属講師。
関連項目
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