当日は汗ばむぐらいの陽気。
日傘を差す生徒の姿が多く見られました。椿山荘(敷地内庭園)5F オリオン
目次
セミナーに先駆けて当学院木村理事長と君塚啓行氏・紋屋井関の平尾常務様を交えてのご鼎談をいたしました。
●君塚 啓行 氏
京都市生まれ。父は永平寺の僧侶。特に日本や世界の王朝料理に関する優れた見識をもち王朝料理の再現や食事作法などの講演会を行っておられます。
●紋屋井関 平尾 敬昭 氏
「紋屋井関」常務。
京都西陣にて、天皇・将軍家に 衣装を提供することを許された 「御寮(ごりょう)織物司(おりものし)」として、室町〜現在まで500年以上もの歴史を持つ 織元です。●君塚氏:
きものを着ると日本女性はより一層きれいになる。きものに年齢は関係のないものです。
また年齢ごとの美しさをアピールすることが大切です。女性のきれいなお家は揉め事はないものですよ(笑)。
どうか温かい気持ちできものを愛し、お召しになってください。●平尾氏:
御寮織物司の「御寮」とは御所をさす言葉で宮中の装束類を作成することが主な仕事でした。室町時代より長く続けてこられたのは、「宮中御用達」であることに以上に先人たちが何よりもこだわりを持って技術を磨き守り続けてきたからではないでしょうか。
宮中に出されるお料理は縁起物や謂(いわ)れがあり、おせち料理のそれに通ずるものが多くあります。
乾杯!
お食事を楽しみながら宮中料理のならわしや各品の知識などを面白くお話いただきました。・鮭:「必ず生まれたところに戻ってくる」
・六角里芋:(子孫繁栄と親芋・子芋・孫芋と増えてゆく)
・宮中料理に出す魚は腹を割かずに壷抜き(魚のえら蓋の間から内臓とえらを抜き出す)をします。―美智子皇后はお嫁入りする際、ご子息の為に自分で手料理を作ってあげたいとの思いで初めて宮中にキッチンを作ったそうです。―
君塚氏談
紋屋井関所蔵の貴重な衣装を展示していただきました。6月の彩染織美術館ではこちらとは別に新たに5点展示いたします。是非、染織美術館会場にてご覧下さい!!展示前には黒山のひとだかり。宮中内掛・小袖の前で記念写真。時代を越えて新旧「和」のコラボレーション!