塩沢地方の歴史は古く、1200年前にこの地方で織られた麻布が奈良正倉院に保存されております。
その技術を現代に残し、すべてを手作業で行なう塩沢の伝統に触れるため、製造過程を見学させていただきました。
日本一長いトンネルを抜けると、そこは輝く白銀の世界。霊峰・八海山もその雄姿を見せてくれました。
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目次
【 苧績み(おうみ)】
口に含みやわらかくした苧麻を爪で細く裂き、繋ぎ合わせて糸にします。
写真は伝統工芸士・荒川セツ子さん。【 苧麻(ちょま)】
【 撚(より)上がり麻糸】
原料の苧麻と撚り上がった麻糸を見せていただきました。【 地機(じばた)】
経糸を機に掛け腰当てで張力を加減し、足首にかけた紐を引いて交差させ緯糸を打ち込んでいきます。
【 繭玉(まゆだま)】
【 生糸(きいと)】
数個の繭玉を縒り合わせて糸を操出し、生糸にします。生糸は精練(表層を覆っているセリシンや爽雑物を取り除く)により、特有の感触と美しい光沢を持ちます。【 高機(たかばた)】
腰板に腰掛け、両足で踏み木を交互に踏んで綜絖(そうこう)を上下させて織ります。【 糸括り(いとくぐり)】
くくりが弱いと染料が入り、絣がくずれてしまいます。【 手延べ(てのべ)】
張られているのは、本塩沢用の生糸です。【 湯もみ(ゆもみ)】
織り上がった生地の汚れや糊を落とし、特有の「しぼ」を出す技法です。
雪という自然を生かした先人の知恵であり、魚沼地方の早春の風物詩です。
日光を浴びた雪が蒸発する力で、黄ばみやシミが落ち色柄物は鮮やかに、白い色は真っ白に仕上がります。
【 へぎそば 】
つなぎに「ふのり」という海草を使用した魚沼の名物です。
コシの強さと舌触りが絶品です。