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読人知らず 古今集
「一年恋い続け、ようやく逢う今宵、天の川に霧が立ちこめ、夜が明けないようであって欲しい」
七月と言えば「七夕」、天の川を隔て織姫と彦星の一年に一度の逢瀬が許された日。七夕の歌は万葉集に百三十首以上もあり、奈良平安朝の盛んな宴が想像されます。気が付けば、クルーズ船のニュースから、早四か月、新しい半年が始まります。願い事を短冊に托し、これから半年の平穏を祈りたいもの。グローバル(地球規模)化に伴い、近年、少なくなった日本特有の年中行事、古くから連綿と受け継がれてきた行事は、意味深く、我々のルーツに触れる楽しみがあります。 温故知新、そこにこそ新しい生活の風が吹くような気がします。
文月「文披月」が転じたもの。また、穂が見える頃で「穂見月」が転じたという説も。
信仰対象の名山で普段は登山禁止の山が夏の一定期間、許されるが、今年は禁止に。
梅雨の末期、天地に毒気が満ち、半夏という毒草が生ずると考えられた。「ハンゲ」=サトイモ科鳥柄杓(カラスビシャク)。田植えを終える目安の日。関西では稲の根が蛸の足のように大地に根づく祈願として蛸を食べる。近年、全国的に
「恐れ入谷の鬼子母神 びっくり下谷の広徳寺」の地口で知られる鬼子母神(子育て・安産の神様)[真源寺]が有名。夏の風物詩だが、今年は中止。
浅草寺四万六千日。今年は中止。四万六千日分の御利益はどこへ?
五節供の一つ。中国由来の「七夕伝説」と日本の仏教行事「盂蘭盆」が結びつき「盆の夜に帰る祖先の霊のため、衣服を織る棚機女(たなばため)説話」が合わされ定着。旧暦七月の行事なので、仙台など旧暦・月遅れで祝う地方で多い。
ゆかたの日
1981年に制定。日本人は昔から七五三や成人式、結婚式など大切な節目には、和服で正装した。正装とは「私はあなたのことを大切に思っている」の意味があるので、浴衣でも気品ある美しさを映し出してみたいもの。
梅雨も明け、雲の隙間からの陽射しも強く、風も熱気を帯びて夏らしく。
土用は「立夏・立秋・立冬・立春」前の18日間中の丑の日。暑さも極まり、体調を崩す時期なので「鰻」など食べ、栄養をとろうとしたことに由来。
立秋まで一年で一番暑い時期と言われている。
昭和16年来の「海の記念日」が平成八年から国民の祝日に。
もとは「両国の川開き」で1732年の享保の大飢餓の犠牲者慰霊のため、隅田川で水神祭を行ない両国橋周辺で花火を打つ上げたのを起源とする日本最古の花火大会。今年は残念ながら中止に。
作詩 吉田美和 作曲・編曲 中村正人
毎年7月7日には全国のラジオ局で流れる。作者の中村正人がこの日を「一年に一度の夢がかなう日=ドリカムの日」にしたいという想いを日本記念日協会に伝えたところ、認定された。1996年、フジテレビ制作の映画「7月7日、晴れ」の主題歌。アイドル・観月ありさと萩原聖人が主演した「七夕伝説になぞられた恋愛物語」
あいたくて あいたくて
あえなくて
あいたくて あいたくて
星に願った
天が大きく一周しても
あえなくても あえなくても
想い続けた
雪が星を隠した夜にもずっと
奇跡は起きなくても
空の二人が会える
今夜だけ 一瞬でも
後略
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