「藤は果てもない淵という名前だからこそ、底知れぬほどに深い色をしているのだろうか」
藤原定方 藤原兼輔
藤原道長「北家」が隆盛する陰で他の藤原三家(南家・式家・京家)は零落し都を離れ地方豪族になる様を嘆いた歌。道長の『望月の欠けたることの無しと思えば・・』
の歌を予感させます。藤は「しなひ(花房)長く色濃く咲きたるいとめでたし・色合い深く花ぶさ長く咲きたる藤の松にかかりたる」(枕草子)、「松に藤の咲きかかる」(源氏物語)
「松にかかる藤波」(平家物語)にというように、松との組み合せが藤の美を引き立て平安時代には「松の枝に絡ませた藤」を鑑賞する「藤花の宴」が盛んに催され歌も多く詠まれました。鎌足を祖とする「藤原氏」は「藤」を冠する氏族として摂関政治で繁栄を誇りました。
近郊では「足利フラワーパーク・亀戸天神・笠間稲荷・藤の牛島」などが藤鑑賞のお薦めスポット。
目次
卯月(うづき)
卯の花が咲く月。十二支の4番目が卯であるからとする説も。
四月馬鹿・万愚節。嘘をついても良い風習はあるが、起源は不明。
「年度」は暦の新年とは別に、目的別に決められた1年の区切り。4月1日から翌年3月31日まで「学年度」。全国一斉に入学の時期に定められたのは1888年。
江戸時代は1月~12月の会計であったが、明治政府の財政困難から会計年度の始期を秋の収獲後の徴税の都合に合わせたと言われる。
清浄明瞭の略。清明の水菜歯ごたへよかりけり 鈴木真砂女【1906-2006】
全国の寺院で開かれる釈迦【BC531-486?】の誕生日を祝う仏教行事。奈良時代には「右手で天を左手で地を指さす」誕生仏像が存在。潅仏会・降誕会とも。仏教の開祖・釈迦は誕生時、四方に七歩ずつ歩かれ「天上天下唯我独尊」と唱えたと伝わる。芝の増上寺や護国寺など宗派を問わず花御堂が設けられ甘茶が振舞われる。
春雨降りて百穀を生化すればなり〔暦便覧〕穀物の生長に必要な雨。イギリスでは四月の天気は「雨と日光がともに降り注ぐ」と言う。
1988年までは天皇誕生日。2006年まではみどりの日。
以前は休日が飛び飛びになることから「飛石連休」で1985年の祝日法改正で5月4日が「国民の休日」になりこう呼ぶ。
詞 玉置浩二、須藤晃
曲 玉置浩二【1958- 】
玉置自身が出演したフジテレビ『コーチ』(1996年)の主題歌。精神的不調による療養中にまとめた。自身が最も「やりたかった事、歌いたかった事」であり、「世の中にはいろんなやつがいる。いろんなことで悲しんでる。でも何にもできなくても、生きていればそれでいいんだってほんとに思った」と後に述べている。2022年の紅白歌合戦で24年ぶりに歌唱、話題を集めた。時を経ても聴く人の心に刺さる曲として、ビートたけしはフェイバリットソングとして挙げ、バイク事故によるバッシングで映画撮影ができず悲観した時に酒を飲みながら良く聴いていたと語っている。玉置自身、最大ヒット曲であると語っている。
石コロけとばし夕陽に泣いた僕
夜空見上げて星に祈ってた君
アブラにまみれて黙り込んだあいつ
仕事ほっぽらかしてほおづえつく あの娘
何もできないで誰も救えないで
悲しみひとつもいやせないで
カッコつけてないでやれるもんだけで
毎日 何かを頑張っていりゃ
生きていくんだそれで いいんだ
ビルに飲み込まれ 街にはじかれて
それでもその手をは離さないで
僕がいるんだ みんないるんだ
愛はここにある 君はどこへもいけない
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