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大江千里『古今集』
「月を見るとあれこれきりもなく悲しく思われる。私一人だけの秋ではないのだけれど」
十月は古来より観月の好時節、詩歌を詠じ、すすきを飾り、団子・里芋・枝豆・栗など盛り、神酒を供え楽しんだようです。より闇が暗く深かった古代の月の輝きは色々な思いをかき立ててくれたのでしょう。今を生きる私達にも『秋の月』は様々な事を想い起こさせてくれます。心に染み入る音楽を聴きつつ、または静寂に身を置きながら、一人、月を眺めるのも良いものです。
全国の八百万の神様が留守神様を残して出雲大社(縁結びの総本山)に出向き、出雲以外にも神様が居なくなる月。出雲では神在月。他に開冬・初霜月・時雨月
都立の小中学校は休校。都立の施設や庭園が無料開放散策に最適な時期。
【向島百花園・殿ヶ谷戸庭園・上野動物園・夢の島熱帯植物館・江戸東京たてもの園・浜離宮・六義園・清澄庭園・神代植物園葛西臨海水族館・東京港野鳥公園・江戸東京博物館・庭園美術館・都美術館・現代美術館・旧芝離宮など】
平安の宮中行事が始まり。現在、学校や官公庁、銀行で実施。和服では重視される。正式には六月から九月までは単衣(ひとえ)、十月から五月までは袷(あわせ)
十五夜 中秋の名月
名月や 池をめぐりて 夜もすがら 「芭蕉庵の月見会・隅田川の舟中にて」
露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなる。
1964(昭和39)年のこの日、アジア初のオリンピックが東京で開催。開催を記念して1966~1999年の間は「体育の日」祝日(現在は第二月曜日)
2020年の祝日は特別措置法により7/24に変更された。
俳聖・松尾芭蕉【1644~1694】の忌日。
三重県上野の人。時雨の句が多く、十月の別称「時雨月」から「時雨忌」。辞世に「旅に病んで夢は枯れ野を駆けめぐる」秋探し となりは何を する人ぞ 物言えば 唇寂し秋の風
全国に芭蕉塚が2441基以上あり、かな書き署名は「はせを」と記されることが多い。
その年の新穀(初穂)を天照大神に奉げる感謝祭。天皇が天神地衹に収穫を感謝して自ら新穀を食す「新嘗祭」の約一か月前に行われる。
朝晩の冷え込みが厳しくなり、日がみじかくなったことを実感。
2006年に制定された文字・活字文化振興法の記念日。
読書週間[10/27~11/9]の初日で言語力を高める日。神田古本祭など。
「後の月見」という日本独特の行事。十五夜と十三夜の月を同じ場所で眺めるのがよいとする言い伝えもある
キリスト教の祝日「万聖節」の前夜祭。もとは秋の収穫祭
収穫祭で悪霊などを追い出す行事。先祖の霊だけでなく悪魔や魔女、さまよえる死者の魂などと同じ格好に仮装して仲間だと思わせ、身を守るメイクが定番化。1997年にディズニーランドがイベントを開催するなど人気行事に。
詞・曲 滝廉太郎【1879-1903】
1900年(明治33年)発表。日本人初の高度な混声四部合唱曲。第一曲「春」「はるのうらら」で有名な「花」(ピアノ伴奏の女声二部合唱)第二曲「納涼」(単声とピアノ用)第三曲「月」(無伴奏混声四部合唱)。第四曲「雪(混声四部合唱、ピアノとオルガン用)作詞は滝廉太郎自身によるもので、「荒城の月」を思わせるような、不思議な雰囲気がある。
光はいつも かはらぬものを
ことさら秋の 月のかげは
などか人に ものを思はする
などか人に ものを思はする
あ、なく虫も おなじこ、ろか
あ、なく虫も おなじこ、ろか
こゑのかなしき