彩・きもの通信

日本二大紬の一つと言われている、結城紬。受け継がれる伝統や、人の手による高度な職人技に触れるべく、紬の里、結城市を訪ずれました。

■機屋見学〜外山織物〜

【糸紡ぎ】
「ツクシ」という道具に真綿を巻きつけ、引き出していく作業。一反分の糸をつむぐには、2〜3ヶ月間を要します。

普通、糸は強い撚りをかけて丈夫に補強されているものですが、結城紬の糸は世界に類を見ない無撚糸です。この糸を扱う技術は数年かけての修行が必要です。

【絣(かすり)くくり】
図案を糸にあて、絣糸を綿糸で縛る。人によって括る強さが違い、文様にムラができる為、一反分の作業は一人で行う。

一般に絣括りだけで、約3ヶ月程の時間を要します。精巧なものになると時間に限りがありません。

【地機織り】
結城紬は地機という最も原始的な機織り機で織り上げます。わが国では最も古い織機。労力も日数もかかりますがこの方法で丈夫で軽く、暖かい結城紬独特の風合いが生まれます。

地機織り

■湯通し工場

【糊抜き】
一反一反職人が指先で糊の量を把握し、湯通しを行います。

『嫁ぎ先』が決まった反物の糊抜きをする工程。
紬を着物に仕立てる前に、最後の工程である「湯通し」による「糊抜き」を行います・

糊抜き、天日干しの作業が終わった時、軽くて暖かく、柔らかで心地の良い布が生まれます。

結城紬の天日干し①

晴天に紬の柄や色が映える美しい光景です。

結城紬の天日干し②

資料館 〜奥順株式会社〜

【資料館『手緒里』】
結城紬の歴史を伝える世界でただ一つの資料館。館長・奥澤さんが丁寧にご説明してくださいました。

奥順株式会社・奥澤さん
結城紬資料館『手緒里』
製作工程の紹介、実際に使用されていた多種多様な道具類、貴重な古文書等、結城紬の足跡を見学しました。
<結城紬>ユネスコ無形文化遺産登録証書
※2010年にユネスコ無形文化遺産に登録された証書

昼食 〜喜久屋本店〜

喜久屋でのお食事

・関連項目

産地研修アーカイブス

「生産地訪問」アーカイブス

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